ケアハウスは、数ある介護施設のなかの一つである。介護施設には、自治体や社会福祉法人などの機関が運営する公的施設と民間企業が運営する民間施設の2種類が存在する。公的施設は費用が比較的安いため利用しやすく、民間施設は公的施設よりもサービスが行き届いているという点が特徴だ。

公的施設の中でも軽費老人ホームは、自宅での生活が難しい要利用者のための福祉施設である。軽費老人ホームにはA型・B型・C型・都市型の4種類に分けられ、一般的に「ケアハウス」と呼ばれるのはC型だ。C型にも自立型と介護型の2種類があり、それによってケアハウスも2種類がある。

まず自立型ケアハウスは、60歳以上の要利用者で健康状態には問題がない人が入居でき、生活に必要なサービスを受けられる。身体介護が必要となった場合は、外部の介護サービスも利用可能だ。介護型ケアハウスの対象となるのは、65歳以上で要介護度1以上の人である。自立型同様に生活に必要なサービスを受けられる他、身体介護が必要となった場合には施設内で介護サービスの提供も行っている。

ケアハウスの利用には月々どのくらいの費用が掛かるのかというと、相場は自立型の場合約10万円から18万円となり、居住費で6万円から8万円程度、食費で4万円から6万円程度である。介護型の場合は上記費用に介護サービス費がプラスされるため、約11万円から20万円となる。自立型で外部の介護サービスを利用した場合は、その費用は別途必要となる。